長い長い。
センセイの書斎―イラストルポ「本」のある仕事場
センセイの書斎―イラストルポ「本」のある仕事場
内澤 旬子

作家の書斎への訪問レポ。
作家ごとに感想。

林望:書斎を「ふみくら」という呼び方が可愛らしい。「文蔵」なんだろうな。

萩野アンナ:筒井康隆としりあがり寿とラブレーを一緒に並べてしまうセンスが素敵。

静嘉堂文庫:900年前の本が今なお残る文化って、凄いことだ。

南伸坊:この本の整理術の几帳面さ、100分の1でも見習え、自分。

辛淑玉:「ランブイエ宣言」の記事が分からず、三木武夫首相に電話して、議員会館に呼ばれて、教わりに行った十代の頃…こりゃまた凄い。

森まゆみ:台所仕事しながら物を書く…分かる。よーーーく分かる。調べ物しながら茶碗洗ったり、課題片付けながら夕飯作ったりするもの。

小嵐八九郎:最低限度の荷を伴っての放浪作家。1冊の本を書くのに79冊の参考文献。よく両立したものだ。

柳瀬尚紀:天地逆さまにして辞典を入れておくやり方、真似してみよう。リトグラフとかって、恐ろしく重いので。

養老孟司:解剖学に昆虫、ゲームと広範にわたる多趣味な人。昔の解剖書って、緻密で色鮮やかで、見てて面白い。発禁本が多いのだけど。

逢坂剛:“ダ・ヴィンチ”という雑誌でも見たけど、この人の付箋の使い方は職人芸。それにしても、神田神保町の真ん中にある事務所って、なんて素晴らしい立地条件。

米原万里:十一年前の自宅の設計図が即座に出てくる…恐るべしヨネハラ式ファイル術。

深町眞理子:出版社ごとの外来語表記、日付と曜日、閏年の関係、聖書の記述のための下調べ…こんなに緻密な翻訳作業に頭が下がる。まさに職人技だ。

津野海太郎:常に興味のわくテーマが10個位ある…その探求心・知的好奇心は潰えないのだろうな。編集者の鏡。

石井桃子:この方のおかげで、図書館に子どもの読める本が置かれるようになった。ありがたいことです。千代紙を貼った文箱など、可愛らしい机だった。

佐高信:眼光鋭い評論家…なイメージだったのだが、机も床も紙類にうずもれた状態で、一気に親近感が。いやもう、すごい。床が見えん。

金田一春彦:最近亡くなられたが、蔵書は全て↓この図書館に移されたそうな。本好きの魂は死してなお。

八ヶ岳大泉図書館:夜間貸し出しをしていても、破損・盗難はほとんど無いとか。村の人たちが、知識の独り占めはいけない、ってことちゃんと分かってるんだ。

小沢信男:先輩方の知が移り住んでいる本が、上棚から見守る。頼もしいと同時に、少し緊張しそう。

品田雄吉:本好きの家を設計するって、大変だよな…

千野栄一:家の他に本を入れるための部屋が3つ!!脱帽しっぱなし。

西江雅之:初めての自著自装本は中学生の頃。カエルの皮をなめして表紙に。現物を一度で良いから、ぜひ見たい。

清水徹:カミュの「異邦人」が登場した当時に、原文で読んでいる…。しかもそれが寮内で回し読み。当時の学生のレベルの高さを思い知らされる。

石山修武:深い穴ぐらのような家。本を探しにのそのそと動き回る様を思い浮かべたら、案外面白いんじゃないかと思う。

熊倉功夫:本って、地震の時が一番危険。惜しげもなく寄贈する行動には、そんな理由もあるのだと納得。

上野千鶴子:本の整理のため、学生をバイトに使う…なんて美味しいバイトなんだと羨ましがってみる。いいなぁ。

粉川哲夫:ゲーテ記念館に手塚治虫やノストラダムスの本を置く。領域を取っぱらっているあたり、この人も、「脱領域」の人であったゲーテに似ている。

小林康夫:雑多の美。本人が言う「かくも混乱しています」のコメントが、なんだかひょうひょうとしていて、おかしみがある。

書肆アクセス:小出版社、地方出版社の本を扱う本屋。こういう本屋がもっと増えてくれるといいのだけど。ベストセラーだけが本じゃない。

月の輪書林:4937冊分の目録…。恐ろしく手間暇のかかったことだろう。本好きの読書生活は、こんな古本屋によって支えられている。

杉浦康平:持ち主が死んでしまえば、意味の無くなる蔵書…どっしりとして見えるのに、その実酷くはかない。

曽根博義:恐ろしく手間のかかる方法で整理してられる…感服。“伊藤整”という人物にのめり込んだこの人の論文を、在りし日の伊藤整は、どんな想いで読んだのだろうか。もちろん表には出さなかったのだろうけど。

しかしよくもまぁ、これだけ濃ーーーーーい書斎をイラストに描き起こしたものだ。すごいよ内澤旬子。この人の書斎も見てみたかった。

読みながら感想書いてたら、A4サイズの紙に裏表びっしり一枚半分になってしまった。
書くのはいいが、タイプは疲れた…
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