神童
言葉はどこまで潜れるだろうか。
音楽という形の無いものが、人の心を震わせるとき、そう考えている。
ピアノの天才少女と、落ちこぼれ大学生が、恋人でも友達でもない微妙な距離で立っている。どちらも視線はピアノに向いたままだ。濃いつながりに頼らなくても、この2人の天才的な俳優だから保てた関係なんだろうと思う。
受験会場でピアノを弾く男が、化け物みたいに美しかった。
天才少女はわがままで、ぶっ飛んでて、とても脆い生き物だった。
主演2人が見られただけで、当たりだ、と思った。良くも悪くも俳優頼りの映画か。

才能の有無でいえば、間違いなく少女のほうに軍配が上がる。
でもきっと、耳が聞こえなくなっても指が折れても、ピアノにしがみつこうとするのは、男の方なのだ。

私の言葉は届くことなく、地に落ちるかもしれない。それでも「あの音楽はとても素敵だったよ」と、伝えようとすることを、止めたくはないのだ。ピアノを選び続けるであろう、男のように。
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